15年ぶりの円高水準となっているこの機会に、外貨建ての金融商品を始めてみたいと考えている人は少なくないのでは?
そこで今回は、ネット証券で扱っている外貨建て商品の中から、外貨預金代わりに手軽に利用できる「外貨建てMMF」について取り上げる。
■始めやすくて換金もしやすいが、為替リスクには注意
外貨建てMMFとは、格付けの高い外国の国債などの短期証券を中心に運用される投資信託のこと。毎日分配が行なわれて、月末にはその月の分配金をまとめて元本に再投資するという1カ月複利の商品だ。
購入日の翌日以降、いつでも解約できるので、短期で外貨を運用したい人にも便利に使える。また証券会社によっても異なるが、日本円で1000円程度から購入申し込みができる場合が多く、少額から始められるのもメリット。
外貨建てMMF購入のために日本円から外貨、また外貨から日本円に換えるときには、スプレッドと呼ばれる所定の為替手数料がかかるものの、購入時や解約時には取引手数料などはかからない。
もちろん、注意すべき点もある。
【表1】外貨建てMMFと外貨預金を米ドルで比較したもの。拡大画像表示
まず、元本保証ではないということ。比較的リスクは低いほうだが、場合によっては外貨ベースで元本を割り込む可能性もある。ただし、滅多にあることではないので、これについては過度に心配する必要はないかもしれない。もちろん、購入前には目論見書や過去の利回りなどを十分に確認すること。
いちばん注意しておきたいことは、為替差損だ。いくら外貨ベースでプラスになっていても、為替が購入時より円高に振れた場合には、日本円に換えたときには損失が出てしまう可能性がある。
為替差損のリスクを完全に避けることは難しいが、できるだけ被らないようにするには、行き過ぎた円高水準のときに購入するとよいかもしれない。
■外貨預金代わりに利用できる!
大雑把に言うと、もともと外貨建てMMFは外貨預金に近い内容の商品。しかも、多くの場合、外貨預金よりは利回りがよく、為替手数料も外貨預金よりお得に設定されている。さらに、外貨預金の為替差益は雑所得扱いで課税課税の対象になるが、外貨建てMMFの場合は基本的には為替差益は税金がかからない。
ただし、外貨預金は外貨ベースでの元本が保証されており、この点については外貨預金に軍配が上がる。
外貨預金を検討している人は、両者のメリット・デメリットを比べた上で、外貨預金代わりに外貨建てMMFを利用することも考えてみるとよいだろう。



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